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製品クローズアップ「一体ハブサイレントディスク」
開発の狙い
自動車の省燃費化に伴うエンジン気筒数削減(ダウンサイジング)やアイドル回転数の低下によって、エンジンの回転変動が増加傾向にあった。そこで、クラッチにおいてNV性能の向上を図るとともに低コスト化のニーズに応えるため、双方の両立をコンセプトとしたクラッチディスクの開発を行った。
特長1:一体ハブ構造による部品点数削減
従来、ガソリン車にはアイドルステージ※なしの一体ハブを、ディーゼル車にはフランジ部とボス部を二体構造にすることによりアイドルステージを設けていた。しかし、ガソリン車においてもアイドルステージを設けるニーズが高まり、スプラインハブ形状の最適化によって、機能を維持したまま部品点数の削減に成功した。
《アイドルステージ:アイドリング時のエンジン回転変動を吸収する領域》
特長2:加減速時のNV性能の両立
4気筒用クラッチでは、加速時(正側)の高ヒステリシストルクによる共振の抑制と減速時(負側)の低剛性、低ヒステリシストルクによる減衰性能の向上が求められており、従来のダンパーではその両立が困難であった。
そこで、AC/DCヒステリシストルクと正負非対称特性にすることで、加減速時のNV性能の両立を実現した。
特長3:樹脂部品形状の工夫による多機能化
樹脂部品形状を工夫し、下記の機能をもたせた。
1.ヒステリシストルクの1段目角度を規定
2.1段目トーションスプリングの保持
3.2段目ヒステリシストルクの発生
生産技術

コスト競争力と商品力を両立させるため、ブレード類の成型を順送だけで、高精度に仕上げる工夫をした。プレート類の成型では成型時の歪が問題になりやすい。本製品のフリクションプレートは左右対称形状をしているため、特に歪が発生しやすい形状をしている。しかし、途中工程で左右がほぼ対称になるように成型しておき、後で不要な部分を切り落とすことにより、成型時の歪を抑制することができた。

開発エピソード

技術開発本部 MT技術室 林 武志
部品点数の削減と製品機能向上のために大型の樹脂ブッシュとフリクションプレートを採用している。そのため、プレート類の平面度確保が製品の肝となる。そこでアイデアを実際の製品に落とし込むために金型設計と調整を繰り返し、現在の形状に決定した。
また、量産開始後に海外展開をすることを考慮し、高強度材料を使用せず、形状の工夫によって強度確保に努めた。

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